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仮に、保守党が第1党の地位を守ればどうなるか。
同党は主張が近い自由民主党や北アイルランドの右派の小政党との連立を視野に入れるが、現時点ではそれでも過半数に届かない可能性がある。
経済重視の政策を続ける考えだが、市場が懸念するのはキャメロン党首が2017年までに実施すると公約しているEU離脱の是非を問う国民投票だ。
英通貨ポンド相場のボラティリティー変動率が高まる」ことも考えられる。
経済界には不透明感を早めに払拭するため、国民投票の前倒しを求める声もある。
労働党が第1党に返り咲いた場合、躍進が予想されるSNPなどと連携すれば過半数を得ることができそうだ。
ミリバンド党首は「スコットランド独立を目指すSNPとは連立しない」と説明する。
SNPは緊縮財政の終了や核兵器破棄などリスクの高い政策を求めているためだ。それでも、なんらかの協力関係を築くという観測は強い。
労働党は富裕層が保有する不動産や銀行に対する課税などを強める見通しで、経済界からは「英国の自由なビジネス環境が損なわれる」という懸念も高まっている。
二大政党のいずれかが正式な連立でなく、少数与党政権を運営することも考えられる。
その際は、法案ごとにほかの党の閣外協力を求める。
かなり不安定になるが、可能性は低くなさそうだ。
混戦の今回は第1党の党首も首相になれるとは限らない。
新政権が議会運営に失敗すれば、1年以内に再選挙が実施されるとの見方も浮上する。
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